■初のソロアルバムのリリースおめでとうございます。アルバムのタイトル『The Kush』を選んだ理由からおしえてください。”Kush”って高品質のマリファナの種類ですよね?
そうそう、そうなんだ。このタイトルを選んだ理由は、このアルバムの制作中、吸いまくって、音に没頭する生活をしていたからなんだ!
■アルバムのコンセプトは?
コンセプトは、”俺”だよ。自分のプロダクションに乗せて、リリックでも魅せる。リリカルな面での俺の成長を感じてもらえるはずだ。”俺”のみを存分に堪能できる初の作品だからね。
■待ちわびたソロ・デビューですものね。ごく限られたアーティストしかフィーチャーしていないのも、コンセプトの一部ですよね?
もちろん! とにかく”俺”一色のアルバムにしたかったんだ!
■ちなみにアルバムからのリードシングルは、どの曲になる予定ですか?
今のところ、「I’m The Boss」と「Be There」をシングルとして切る予定だよ。
■ソロアルバム用に創り貯めていたトラックを、他の人に提供したからリリースが遅れたという噂を耳にしましたが、本当ですか?
他人には提供してないよ。Mobb Deepの楽曲として使ったりはしたけどね。
■「Be There」は、シンプルながらとてもセクシーな雰囲気を持つ曲ですね。トラックを創るときに、大切にしていることはありますか?
その時によるんだけど、どんなトラックを創りたいか、自分の気持ちに素直に機会と向き合うと、湧き出る水みたいに自然と出来上がるんだ。
■「I’m The Boss」は、毒々しくて、すごく中毒的な雰囲気ですよね。実体験を元にしたリリックですか?
そうなんだ。「Boss」って言葉は、良くも悪くも俺自身を表現するのにピッタリなんだよな。俺はリーダーで、フォロアーじゃないからな。俺がボスだ!
■手元にまだ届いていないのですが、相棒Prodigyをフィーチャーした「Set Me Free」について可能な範囲で聞かせて下さい。
「Set Me Free」は、結構前から温存していた作品なんだ。俺とProdigyがトラック上で”ワイルドアウト”しているってだけだよ。
■アルバムの制作期間はどのくらいでしたか?
このアルバムは、実質1ヶ月で仕上げたんだ。ヨーロッパツアーから帰国して、すぐに制作を開始したよ。
■ちなみにアルバム中でお気に入りを一曲だけ選ぶとすると?
一曲だけなんて難しいよ。自分で創った曲は、どれも子供みたいに可愛いもんなんだよ。親がお気に入りの子供を選べないようにな!
■プロデューサー業も多忙なようですが、外仕事を受ける際の最低条件は?
とりあえず、金さえ用意していれば基本的にはオファーを受けるよ(笑)。と、同時に、俺のプロダクションで、他人がスピットしているのが結構好きだったりするんだ。きちんと金が用意できて、ホットにスピットできるヤツだったら、いつでもプロデュースしてやるよ。
■現在取り組んでいるプロジェクトをおしえてください。
ようやくこの『The Kush』を完成させたから、考えたくないと言いたいところだが、もうすでに次のMobb Deepアルバムの制作に入ってるんだ。
Interview & Text: sassyism