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■ニュー・アルバム『Underground Kingz』リリースおめでとうございます!!今作の構想はどのくらいかかりましたか?

このアルバムの構想を練るのは、思っていたよりも結構時間がかかったよ。原点回帰的なアルバムにしたかったし、今の音楽シーンがあるべき姿ってのを表現したかったんだ。もちろんサウスをレペゼンしている以上、それに恥じないモノにしたかったし、ショービジネスに生きる様ってのに重点を置いたつもりだよ

 

■満を持してのアルバムリリースという事で、プレッシャーなどはありませんでしたか?

もちろん。UGKが持つイメージを壊したくなかったし、Pimp Cや俺の築き上げてきたことを丁寧に扱いたかったんだ。UGK名義でアルバムをリリースするってことは、それなりの責任があるしな。長い間一緒に活動できてなかったけど、制作を開始したら、いろんなコトがしっくりき始めて、プレッシャーなんてどっかにいっちまったよ。

 

■UGKというグループ名に込められた思いを教えて下さい。

自分らしくいるってコトだ。世の中がどう変わろうと、俺たちは常に”アンダーグラウンド・キング”であることを心に止めているんだ。そうすることで、何にでも挑戦できるんだよ

 

■今作の為に制作した楽曲は何曲くらいあったのですが?また制作期間はどのくらい?

全部で40~50曲だったかな。そこから厳選したんだけど、残りの曲も今年中にリリースしていく予定だよ。2人揃ってレコーディングを開始したのは、PIMP Cが釈放された後からだから、5~6ヶ月くらいかかってるかな。

 

■お互いがソロ活動等で培った経験が、このアルバムに込められていると思います。一番に「ここを聴いて欲しい」というメッセージを日本のファンに教えて下さい。

ソロ活動は、全く違った新しい経験だったよ。いつもは、PIMP Cと一緒に練るアイディアも実質一人で考えなきゃいけないし、ラップも一人だ。体力が必要だよな。でも、ソロ活動を通して自分を見つめ直すことができたし、集中することに神経を使った点を感じてもらえると嬉しいね。

 

■Big Daddy KaneとKool G Rapがフィーチャーし、Marley Marlがプロデュースした「Next Up」が収録されていますが、この楽曲はどういった経緯で実現したのでしょうか?

Pimp CとMarley Marlは、昔からの付き合いだし、前々から絶対に一緒に作品を作りたかったんだ。俺は、Hip Hopアーティストが活躍する道を作ってきてくれたMarley Marl、Kool G Rap、Big Daddy Kaneを尊敬しているから、この話が実現したときは嬉しかったね。

 

■今作は南部の、というよりも今のヒップホップの全てが詰まっているアルバムと言えると思います。今のシーンをUGKから見ると、どういった表現が当てはまりますか?

俺は、シーンがこんな風に変化を遂げて喜ばしく思ってるよ。以前は、メジャーレベルでのブレイクは難しかったけど、TVや雑誌を含むメディア関係、PVが上手く作用して、世の中に問題提起する機会が生まれて、そこから展開しているだろ。その事実は、アーティストにとって、モチベーションを保つ糧になっているだろうし、良質な音楽を作るきっかけになってると思うよ。

 

■日本からも最近ではDJ Princess Cutなど、南部で活躍するアーティストがいますが、最近の南部ヒップホップ・シーンの隆盛についてどう思いますか?

みんなが好きなコトをする、これが大事だと思うんだ。音楽は誰のモノでもない。ラップはアメリカ人だけのモノじゃないし、心からその一端を担いたいと思うなら、どこの出身だろうと関係ないと思うね。お互いに学ぶ点はたくさんあるんだぜ。日本、UK、ドイツ、オーストラリア、カナダ、ブラジル、様々な文化には、いろいろな意見が秘められていて、それを世界中でシェアできるって素晴らしいことだろ。サウスが盛り上がってるのは、すごく喜ばしいことだし、とても誇りに思ってるよ。

 

■来日の予定はありますか?また、日本の印象を教えて下さい。

今後も積極的にいろんなアーティストとコラボしていきたいと思ってるんだ。その中に、日本と中国も視野に入れてる。だからその内、来日する予定だよ。日本は、ファッション、カルチャー、そして電化製品が世界のトップを走ってる国だよな。と、同時に、家族の絆を大切にしてる部分や、愛着を持ったら決して裏切らない日本人の性格をリスペクトしているよ。一人でも多くの日本のみんなにUGKを広められることを願ってるよ。

 

■日本のUGKファンにメッセージをお願いします!!

TV、ラジオ、雑誌を読むのを今すぐ止めるんだな。自分探しの基本は、まずは鏡を見ることだ。メディアの作る偶像に踊らされるんじゃなく、自分がどうなりたいかは、自分自身で決めるんだ!

 

Interview & Text: sassyism

 

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