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下川裕治 “日本を降りる若者たち”[2007年 講談社現代新書]
個々が持つ様々な理由で日本を離れタイに移り何もせずに暮らしている「外こもり」と言われる人達の事を中心に書かれている1冊。
生活をしている街での刺激が日に日に薄れていくと同時に日本という国に生き辛さを感じて、東南アジア的な感じというか、暖かい国(街)の独特な感じというか、「流れのゆるさみたいなものに身を任せて、お金や人間関係に振り回される事なく過ごすという生き方も有りだな」なんて考えていた時期もあったので、本書の登場する人達に共感出来る部分があったり、自分の考えを考え直した部分がありました。本書の最初の方で出てくる「旅には必ず終わりがある。いや終わりがあるから旅なのだ」という言葉がとても印象的で、読み終わった後にこの1文に色々な意味が込められていると感じ、この言葉に自分なりに含みを持たせ自身の”旅”に対する姿勢を良い方向に向かわせようと思いました。

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