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好きなことを書き散らすコラムの企画を提案して、すんなりGOサインを頂いたものの、意識し過ぎて、どの記事も現在進行形、つまり中途半端 (溜息)・・・
インスパイアされる事柄が無さ過ぎる昨今、燻る煙を楽しむ遊牧民生活の真っ只中 シアトルからこんにちは!
ということで、記念すべきイニシャル記事は、「大好きなアーティストを好きに書こう」というか、ここ最近で1番胸躍らされたのが、敬愛するMary J. Bligeだったこの喜び、表現せずにはいられない、ってコトで!

Mary J. Blige「A Night to Remember」(賛否両論あるこのカバー、私は断然支持します!)は、Jody Watleyが1977年から1984年までメインボーカルを務めたグループShalamarのヒット曲。

それをQueen of Hip Hop/Soul、Mary J. Bligeが料理すると、こんなにモダン de ソウルフル!瞬時にパーティーモードのスイッチが入るこのイントロ、ついつい身体が動いてしまうお馴染みのビートに載せたメアリーの”媚びない”ヴォーカル、ハンサムで、最高にフェスティブな世界観、素敵に年を重ねたお祭り騒ぎはまさに理想。

Kevin Hart主演の映画『Think Like a Man Too』のテーマ曲である同作品、べガスでの独身最後の夜を楽しむバチェラー/バチェラレットパーティーにフォーカスした映画の内容とリンクし、まさに”忘れられない夜(=A Night to Remember)”を盛り上げる、最強のBGMに仕上がっている。
サントラ『Think Like a Man Too:Music From & Inspired By The Film』も要チェック。

Mary J. Bligeを形容する枕詞は「格好良い」のこの一言に尽きる。Sexyで、Beautifulで、Independent(*自立している)で、Stylishで、Thoughで、でもどこかFragile(*脆い)で…その全てが格好良い。これがMary J. Bligeだ。リズムの取り方、ブレスの入れ方、どれを取ってもゾクゾクさせてくれる格好良さ。どこか達観している、その余裕はきっと酸いも甘いも経験してきた人生値の差。女性の苦悩を代弁し続け、”悲壮美”をネクストレベルに押し上げたヴォーカリスト、それがMary J. Bligeであり、”幸せ”なMary J. Bligeにどこか違和感を覚えてしまうこともあった。
例えば「Just Fine」[2007]がリリースされた当時は、どうしても、どうしても、受け入れることができなかった。でも、時を経て、改めて聴き返すことでアリだと思わされるのは、私自身が年を重ねることによって、歌に託されたメッセージを充分に汲み取る幅が生まれたからであり、そして何より、Mary J. Bligeの言葉が、生き方が、そしてその存在が、誰よりも”リアル”だからだろう。
世代や性別、そして人種の枠を超えてラブコールを送られ続けるMary J. Blige。彼女が歌い続けてくれる限りは、発展途上の自分を愛し、どう生きるか、どう生きたいか、リスナー各々の人生と言う旅路の羅針盤になってくれると確信を持って言える。

MJB da MVP!

text by sassyism

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