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■NYに来て1回も帰らず6年ですよね?始めの方の生活はかなり過酷と聞いていますが、どうでしたか?

最初の1年と半年は、ホームレスだった。帰る所もない、飯を食う金もない、どう金を作るか?そればっか考えてた。誰も信じられなかった。チャイニーズの店で買う1本のフライドチキン。それを、朝昼晩にわけて食べてた。公園でコーンフレークをそのまま食べたりもした。冬になれば雪で汚れた店の窓を「5ドルでキレイにしてやるよ」って言って金作ってた。周りの目なんて気になんなかったね、本気だったから!「Munari君臭いから離れてよ!」って同じ日本人にもこう言われたこともある。逆に俺をやる気にさせたけどね。こいつゼッテー見返してやると思った。まあとにかくGhettoな生活だったね。

 

■当時、DJ MunariさんがNYに着いた時、治安がかなり悪かったと思うのですが実際に危険な目にあったりしましたか?

そうだねえ、今でも変わらないと思う。危ない仕事をして危険な場所に行けば何かトラブルは起こるし、普通に仕事をして生活していれば何も起きない。スタートはとにかく危ない事をするしか飯が食えなかったからね。危ない事と言えばありすぎて答えきれないよ(笑)

 

■例えば何か一つでも聞かせてもらえないですか?

ん~~。銃を頭に突きつけられた事なんか何度もあるよ。この質問は他でも毎回聞かれるよ(笑)

 

■ニューヨーク、ハーレムのGangと共に行動してたと噂をよく聞くのですが、無也さんにとって 彼等とは?あと彼等のライフスタイルとはどんな感じですか?

最初日本から来た時は、こいつらCrazyだなっと思った。とにかく常識がない。自分が良ければOK!すぐに捕まって連絡とれなくなるし、すぐ喧嘩するし、彼氏が一緒にいる女でもナンパするし、とにかく黒人のことを言えば日本人の生活とは、正反対だね。日本で俺が持ってた常識が一瞬で消えたね。でもGangの中でもRapで食いたいって奴らはいる!ホントにごく少しだけどね。そういうやつらは、すげえいいSpitする。そういうやつらのRapを聞きたかったら今回の俺のALBUMで聞けるよ!俺にとってこいつらとは~~?。。。ん~ やっぱり辛い時を一緒に過ごしたし、一言じゃ言えない。GangといえばGangだけど、、でも大切な仲間だよね。

 

■今回、DJ Munariさんの初のオフィシャルアルバムとなりますがNYに住みながらコレだけの日本人を集めるのは凄いと思うのですが、それにKool G RapにStyles P ! このALBUMは、どういう流れで作ったのですか?

まずは、NYで俺の好きなラッパーを選んでみた。Kool G Rap、Styles P、D-Block。。。Gのことは、日本にいる時からすげえ好きで聞いていた。NYでGangstar Rapを最初にした奴だからね。Styles Pは、NYに来てから好きになった。D-Blockはハーコーなところが好きだね。それとNY、HarlemからSharp-A-Don、Bixx Hunned Benz、Mike、俺の仲間達。今、Harlemで上がってきてるラッパー達だね。L.E.SからもBad News。こいつらは Tru Lifeとかとも仕事をしてる奴だね。後日本からは、昔から知ってる仲間達。D.O.、 PIT-Gob、般若、剣桃太郎、ZORRO、DEN、漢、ASHRAそれと、俺が聞いていいなっと思った次の世代の奴らにオファーを出した。SIMON、SEEDAとかだね。NYと日本でデータのやり取りだったからけっこう大変だったよ。後はHarlemのProducer である Ron Browz から一曲提供してもらった。RonはG-unit、 Jim Jones、Lil Kim、50 Cent、Nas、Snoop Doggとか、それ以外にもかなりProduceしてると思う。上がってきてる奴の一人だね。

 

■それにマスタリングにはJay-Z関係者の人に頼んだとか?

そう。最後の音のマスタリングはNYで1番と言われるTony Dowesyに頼んだ。彼はJay-ZのやらNasの作品、言ったら数えきれないけど相当な仕事をしている。未だにPCを使わずアナログでやってるんだよね。とりあえずALBUMはそんな感じかな。俺がNYで築いてきた物が全て入ってると思う。日本でもNYでもどっちでも通用する一枚だと思うね。日本人ヤバいぜって事、解らせないとまずいっしょ(笑)

 

■『The Album』を作り終えて間もないと思いますが、最近の生活はどんな感じですか?何か変わりましたか?

何も変わらない。最近はアルバムのなかの一曲「Dead or Alive feat. 般若 & Kool G Rap」のビデオを作ってた。ビデオまでの色々なミーティングからインタビューかなりやる事はあったよ。今でもほとんどスタジオにいるような気がする。アルバムが完成しても気持ちも生活も何も変わらない。常に飛ばすだけでしょ。

 

■今後の予定はどのような感じですか?

まず「Dead or Alive feat. 般若 & Kool G Rap」 の12インチのシングルが8月13日に出る。それからそのPVも日本でそろそろ流れると思う。下剋上「THE ALBUM」が9月6日に発売。そして、10月頭には6年ぶりに日本に帰る。アルバムの練マの仲間とツアーをやるね。2nd Albumも作り始めてるし、GとMix CDも創ってる。日本のアーティストにも音源を提供してるし。まあどんどんみんなが俺ら下剋上の音源を聞けるように止まらず作品を出して行きたいね。

 

■このインタビューを見てる人達へ最後の一言をお願いします。

とりあえず10月に日本で。STAY UP。One。

 

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Interview & Text: Matsuoka
Photograph: Tokio Kuniyoshi
Co-operation: Yaz

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